創業者寒川良作が社員と交わした約束の物語…「約束のとき」

約束のとき

本書の主人公は、<鳥良>の生みの親である寒川良作。

20代前半で名古屋から単身上京し、一軒の居酒屋を「企業」へ成長させ、その外食産業の優良企業がM&A(企業買収)を経て、IPO(2014年12月16日)に至るまで…

ビジネス小説である本書は、その艱難辛苦の過程を事実に忠実に描いており、登場人物はすべて実名実在。
東日本大震災のときに、当社が選択した道とは?
寒川良作が社員たちと交わした約束とは?

発行・発売元:ダイヤモンド社
定価:1600円(+税)
全国主要書店およびネット書店で発売中

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以下、本書(第五章 天変のとき)より抜粋

見慣れた店内をひととおり確認してから、寒川良作は店員たちを集めて話し始めた。
「いいかい、みんな。今日みたいな日に来てくださるお客様というのは、何か事情がある人だ。
普通だったら、震災直後のこんな時期はまっすぐ家に帰るだろ。
きっと、そうしたくてもできない人たちなんだ。
そういうお客様に、今日この場で最高のサービスをしてあげたら、その人たちはどう感じると思う?
嬉しいよな。そういう気持ちは後々までずっと心に残るものだ。
あの震災の直後に<鳥良>は素晴らしいサービスをしてくれたって、ね。
だから、心を込めて、しっかりおもてなししよう」

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